石造文化財の保存修復ワーキンググループ 場 所:S棟1階 S125講義室 16:00-18:00

○石﨑武志(東北芸術工科大学)、澤田正昭(東北芸術工科大学)、西浦忠輝(関西大学)

内容:国内、海外の石造文化財の保存、修復に関して、研究機関、大学、民間等の様々な機関で調査、研究、修復作業などがなされています。国際的には、ICOMOS(国際記念物遺跡会議)の石造文化財の保存に関する科学委員会(ISCS)が中心的な役割を果たしています。日本文化財科学会にも、ISCSに参加して活動しているメンバーがいますので、日本における様々な機関の研究者が集まり、石造文化財の保存・修復に関する情報交換を行うことは、大変重要なことであると考えます。日本文化財科学会には、石造文化財の保存に関わる研究者も、割合としては多い中で、保存方法、修復方法に関して、決まった方法があるわけではなく、現場に応じた対応が要求されるのが現状であると思われます。
このワーキングでは、日本および海外での石造文化財の保存修復に関しての取り組み事例、保存修復手法、それぞれの現場での課題などを報告し合い、色々な分野の専門家同士の自由な意見交換により問題の解決へと進めていきたいと考えています。
本会議は、昨年の山形大会に続き、石造文化財の保存修復に関するワーキンググループの第3回目の集まりで、今後の活動計画に関しても議論を行う予定です。広範囲にわたる専門家および学生の参加を期待します。

東アジア文化遺産保存学会 日本支部  場 所:S棟1階 S125講義室 同上

○今津節生(奈良大学)、高妻洋成(奈良文化財研究所)、石﨑武志(東北芸術工科大学)、西浦忠輝(関西大学)、澤田正昭(東北芸術工科大学)

内容:東アジア文化遺産学会日本支部として、昨年度上海で開催した大会の報告・来年度に韓国で行われる大会の概要および今後の運営について話し合います。例年、石造文化遺産保存のワーキンググループと共同で開催しているものです。

 

トレハロース含浸処理法実践研究会  場 所:S棟1階 S124講義室 16:00-18:00

○伊藤幸司(大阪文化財研究所)・三宅章子(株式会社林原)・藤田浩明(大阪文化財研究所)・小林啓(九州歴史資料館)・片多雅樹(長崎県埋蔵文化財センター)・稗田優生(大分県立歴史博物館)

内容:

①トレハロースの物性と最新の研究

 糖類を含浸する保存処理方法は、含浸処理後、いかに速やかに結晶化を図り、寸法を安定させるかがキーポイントです。しかし、実際には全てが結晶しているわけではなく、非結晶状態で固化したものが混在しています。トレハロースの場合、非結晶での安定性が比較的高いことから、意図的に結晶量を抑えて非結晶状態に偏向させる手法を考案しました。これにより、資料表面に透明度の高い皮膜を形成することが出来るようになり、布などの色彩や表面の繊細なテクスチャーの保全が求められる資料に適用しています。このことはトレハロースの物性を上手く利用しているといえます。また、文化財分野でのトレハロースの使用は、食品や医療、薬品などの分野での研究に比べると日が浅く、それら他分野での研究成果から学ぶことが多くあります。

昨年山形大会で株式会社林原による企業セミナーでトレハロースの物性について紹介され、好評を博しました。本年は当ワーキンググループ内で取り上げ、更に理解を深め、学ぶ場にしたいと思います。

②トレハロース含浸処理の実務管理

 トレハロースの結晶性の良さや固化後の安定性の高さから、さほどの経験や知識が無くとも、一定の成果が得られるのが実情です。このため、溶液濃度や対象物の重量の測定など適切な管理を行なうことなく保存処理を行なっている人がいます。「同じような大きさだから」、「同じような劣化状態だから」と、管理作業を行なわなくなった人もいます。皆さん、失敗した場合は「なぜ?」と考えるでしょうが、上手く出来た時に「なぜ?」と考えていますか。何故だか解らないまま、データを取ることもないまま上手く出来ている人が一旦つまずくと、要因を究明できず更に失敗を繰り返します。成否を理解するためには、検証するためのデータを自身で積み重ねなければなりません。トレハロース法の工程の中で、どのようなデータが必要で、どのような判断を下しているのかを事例を挙げて概説します。

 

纒向遺跡ワーキンググループ 場所:S棟1階 S123講義室 17:00-19:00

○宮路淳子・中沢隆(奈良女子大学)・河原一樹(大阪大学)・中村俊夫(名古屋大学)・橋本輝彦(桜井市教育委員会)

内容:奈良県桜井市纒向遺跡は、弥生時代末から古墳時代前期にかけて営まれた大規模な集落遺跡です。遺跡内には箸墓古墳をはじめ発生期の古墳も含まれるなど、初期ヤマト政権の成立に関わる重要な遺跡として知られています。纒向遺跡ではこれまでに、190次以上をこえる発掘調査が行われ、大きな成果をあげてきました。今回のWGでは、これまでの調査で実施されてきた自然科学分析の事例を報告しあい、纒向遺跡および当該期社会の理解にどのように関わらせていくことができるのかについて意見を交換したいと思います。

 

出土金属製遺物の特性と化学分析の諸問題についての ワーキンググループ(第2回) 場所:S棟2階 S227教室 16:00-18:00

○田村朋美(奈良文化財研究所)、植田直見(元興寺文化財研究所)、脇谷草一郎、柳田明進(奈良文化財研究所)、大賀克彦(奈良女子大学)、渡邊緩子

内容:埋蔵文化財分野に蛍光X線分析をはじめとした分析装置の導入が進み、多くの分析結果が報告されている一方で、出土金属製遺物の劣化や分析手法の特性などについての理解不足に起因する問題も散見されます。本ワーキンググループでは、蛍光X線分析等の化学分析を実際に担当する場合はもちろん、分析を外部機関に委託する場合にも共通する出土金属製遺物の化学分析およびデータ解釈にまつわる注意点などについて議論し、情報共有をはかることを目的とします。前回のWGでは、銅合金鋳物(JIS H5120 CAC406など)を用いて強制腐食実験を行ったデータ等を利用し、腐食表面の分析値と未腐食内部の分析値とを比較検討することで、非破壊測定のデータの取扱いについて議論しました。今回も、引き続き青銅製遺物に焦点を当て、化学分析調査の目的(何をどこまで知りたいのか)と、それぞれの目的に合った分析手法としてどのような方法があるのか、またその選択基準について、実際の遺物の測定事例を取り上げながら議論する予定です。本ワーキンググループは、人文系・自然科学系を問わず、金属製品の分析・研究に関心を持つ専門家や学生に参加していただき、日常感じている問題点を共有し、今後の活動を通じて問題解決をはかっていきたいと考えています。

 

彩色材料分析ワーキンググループ 場所:S棟2階 S228教室 17:00-19:00

○早川泰弘(東京文化財研究所)、降幡順子(京都国立博物館)、青木智史(天理参考館)

内容:文化財の彩色材料分析に関して問題意識を有する研究者によって形成されたワーキンググループで、彩色材料分析の実例や分析の課題等について発表・討議をおこなっています。

 

第2回 土器科学分析研究会ワーキンググループ 場所:学生会館 中集会室 16:00-18:00

○宮田佳樹(金沢大学)、西田泰民、宮内信雄、堀内晶子,坂本稔,中村俊夫,吉田邦夫

内容:昨年度に引き続き,土器科学分析研究会の第2回のワーキンググループとなります。土器残存有機物を科学分析することで,どんなことが分かってくるのか?今回は,土器脂質,安定同位体分析,炭素14年代測定など最先端の科学分析手法を解説し、その分析結果を議論しあうことで,研究手法の共有化を図るとともに,課題や結果の解釈に関する問題点を明らかにします。今後は,さらにこれら以外の分析手法とのコラボレーションも踏え,日本発の土器を用いた考古科学,考古生物化学研究の発展を目指します。

 

『文化財科学の現在・過去・未来』を語るワーキンググループ 場所:学生会館 大集会室 16:00-18:00

○塚本敏夫、泉拓良、朽津信明、降幡順子、木立雅樹、富岡直人、魚島純一(将来構想委員会メンバー)

内容:日本文化財科学会の将来構想委員会では現在、学会の将来構想について、種々の協議を行っております。現在、学会の基本理念と目標の策定を行っていますが、その中で、私たちの学会の根幹である”文化財科学”とはいかなる学問であるのかを、もう一度原点から見つめなおすべき時期ではではないかと思いあたりました。
今回、『文化財科学の現在・過去・未来』と題し、特に、日本文化財科学会の発足から未来のあるべき姿までをシンポジウム形式で議論していこうと思います。
シンポジウムのパネラーには日本文化財科学会の発足から現在に至る経緯を熟知している歴代の会長歴任者や本会の立ち上げに先立つ、2度の科学研究費特定領域研究「自然科学の手法による遺跡古文化財等の研究(1978~1980)」、「古文化財に関する保存科学と人文・自然科学(1981~1983)」に携わった先生方に参加いただき、そこに、将来構想委員会メンバーを加えた形でシンポジウムを開催します。シンポジウムは司会を泉拓良、パネラーに澤田正昭先生、三辻利一先生、木下正史先生、長友恒人先生、小池裕子先生、朽津信明、木立 雅朗、塚本敏夫の8名で座談会形式の討議を行い。適宜会場からの意見も求める形で行います。
なお、パネラーの先生方は変更になる場合もあります。ご了承のほどお願いいたします。

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